感性という新しいものさし

以前のものづくりは技術や製造設備といった、つくり手側の都合に合わせた商品開発・生産・販売活動が主流で、「如何に合理的につくるか」という点に重きがおかれ、ユーザー側も求める商品ではなく提供される商品から選択するという生活様式でした。
時代の流れも相まって、今では市場や購買者側に立って、買い手が必要とするものを提供していこうとする流れになってきました。
その流れの中で「ユーザーの欲しいものとは?」という根源的なテーマを探るため、人のこころの仕組みを知り感覚を数値化するという、新たなものさしが必要になってきたのです。

今、生活にもっとも身近な衣類とテキスタイルの分野で、人の心が判断する価値感の解明が注目されています。この感性工学という新しい取り組みは、信州大学を中心とした産学共同研究により日々進歩しています。

KONDOBOの素材開発部では、この最先端の研究データを製品の開発・設計・評価に取り入れ、ユーザーのこころを満たす新たな製品の創造に取り組んでいます。